まだまだ寒い日が続きますが、
時折ピンク色の花が目に入る季節になりました。
昨年は一人一人がコロナのある生活に向き合う
試練の年となりましたが、同時に変化からの
学びもたくさんありました。
また、医療従事者の方々の命がけの現場対応には
感謝してもしきれません。
現場の逼迫と並行して、社会全体に積極的な
生活管理の大切さが浸透してきました。
コロナと闘っていくには最先端の医療技術が必要です。
一方で、BCYのヨガはあくまでも基本的なことに
忠実にアプローチし続けたいと思っています。
基本的すぎて見過ごされていること。
呼吸、運動習慣、自分への慈悲。
外側の嵐が荒々しいときほど 内面の静けさを見つけ、
そこに落ち着きましょう。
そのような価値観を、仲間とともに共通認識として
持ち続けられるような仕組みづくりに
BCYはこれからも取り組んでまいりたいと思います。
その一つとして、2021年は外部勉強会への参加も考えています。
オンラインの講座が急増し、その中にはヨガを伝えていく上で
勉強になる知識もたくさんあります。
BCYの登録インストラクターの皆さまには是非、
所属を「BCY Institute Japan 」としていただき、
乳がんヨガのより良いお伝えのために学び続けることに
誇りを持ってご参加いただきたく思っております。
3月4月は登録インストラクター更新の月になります。
ぜひこの機会にインストラクター登録をご検討ください。
BCYのメンバーによるClubhouseなども始まりました。
ぜひ、必要としている方にヨガが届きますよう、
みなさまのご参加をお待ちしております。
2021年も皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
校長 岡部 朋子
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※インストラクター登録についてはこちらから
https://breastcancer-yoga.org/instructor
2月28日、乳がん指導者養成オンライン講座を開催いたしました。
今回は岩手、神奈川、千葉、愛知、兵庫、広島、愛媛、福岡と日本各地からご参加頂きました。
全国の皆さんと一緒に学べる事に、本当に感謝いたします。
乳がん罹患者の方はもちろん、ピンクリボン上級アドバイザー、病院職員、歯科衛生士、ヨガインスラクター等様々な職業の方にご参加頂きました。
皆さんのこれまでの体験談などをシェアして頂き、とても深い学びの時間となりました。
一般的な印象として「養成講座を受講したらゴール」と言うイメージがありますが、
養成講座を修了したら、そこから「スタートライン」に立った状態だと思っています。
これから、皆さんの住む土地で「乳がんヨガの種まき」をして生徒さん達とその種を育てて頂ければと思います。
今回も修了生の皆さんから素晴らしいご感想を頂きました。
シェアさせて頂きます。
R.Oさん
とても勉強になりました。
思い切って参加してとても良かったです!
TOMOさん
講座を受講し、自分の足りないところ、未熟なところを知りました。
受講前に思っていたよりもずっとずっと配慮や心配りが必要なのだな痛感した、とても学びの多い深い時間となりました。丁寧にお一人ずつに「寄り添える」セラピストになれるよう、これから精進しなければいけないと、スタート地点に立たせて頂きました。
また質問など出てきた時は宜しくお願いいたします。
Yさん
思い遣りに溢れた授業、心も温まりました。
講義に参加させていただけたこと、心より感謝申し上げます。
乳がん患者のためにアクションを起こそうと集って下さっている皆さんに感謝も込めて、少しでも患者側からの声が届いていればと願って止みません。
私個人の経験からお話すると、化学療法中は、痛みや不快感を常に抱えている状態です。
脳の感情や思考能力の半分はそれらに支配されているため、思い出したり新たに覚えたりする脳の余裕がない。
そんな風に感じていました。
乳がん患者さんにヨガを指導する時は、萎縮しがちな体へのほぐしと共に、マインドフルネスな時間をお贈りできたらと思います。
「考えなくて良い、覚えなくて良い」ずっと目をつぶっていても大丈夫なくらい、呼吸と体の伸びに安心して集中できる。そんなクラス作りがしたいなと、自分なりの発見も出来ました。
ヨガ指導者としてはこれからがスタートで、先生のYouTube動画も拝見し、学びを重ねつつ実行していこうと思います。
N.Nさん
講座受講前にインスタライブを拝聴して「乳がんヨガのクラスをすることは嬉しいことばかりじゃない」との言葉にハッとさせられました。
講座受講で、患者さんの立場でのご意見、サポートする立場でのご意見がとても参考になりました。
乳がんヨガに限らず全てに通じるものがあると感じました。
どんな病も怪我もちょっとした心の傷も、相手を尊重して寄り添うことの大切さ、自分自身の謙虚さと強さをもって対応することが必要ですね。
改めまして、素晴らしい学びの場をいただきありがとうございました。
前 紗矢香さん
寄り添うとは何か?
実際に乳がんの体験者の方にお話が聞けてとても貴重な経験になりました。
相手を思いやる意味の深さを感じました。
serveの精神で温かく見守り続けていく中で沢山の気づきがお互いに生まれてくるんだと思います。
歯科食育という観点と正しい鼻呼吸を行う口腔機能訓練やブラキシズムケアと一緒に女性疾患で悩む女性のサポートができるケアする、serveする運動をもっともっと学びを深めてセットで提供していけたらいいなあと思います。これからも学び続けていきたいと思います。
女性疾患は、女性性の面で、痛みだけでなく不安も付き纏います。ひとりぼっちで抱え込まず、共に力を合わせてサポートし合える場が、心の拠り所のような場所がもっと増えたらいいと思います!
女性が笑顔になれば、もっと世の中は明るくなると思います。
今後共よろしくお願い致します。
T,Wさん
BYCはしっかりと医療行為ではないことを謳い、講師にも徹底し、その上で患者さんの役に立つこととしての普及を進めている姿勢に共感し受講いたしました。
大きな病気というストレスを抱えると、何かに頼りたくなることがあります。
皆で支え合う社会でなければいけませんが、支える側に偏りがあったり依存させる行為があったりしてはいけないと思います。あくまでご本人主体の良い支え方をしなければいけません。
今回は講師のお人柄もあり、患者さんの安心や癒しをヨガを通して伝えられることを学びました。
ヨガの効果はもちろんですが、それよりも寄り添いの気持ち、配慮、そして時を待つこと、見守りの心の大切さを確認いたしました。
また息をしていれば参加できるという考え方、ヨガの素晴らしさを感じました。
朝から夕方までの講習でしたがあっという間に感じるほど有意義で楽しいものでした。
リアルに集まって学べないのは残念ですが、遠距離でも一緒に学べることは嬉しいことです。お会いできる機会があることを願っています。
この学びを仕事にも生かしていこうと思います。
またいろいろと興味のあることが増えました。少しづつ勉強していきます。どうぞよろしくお願いします。
今後の皆さんのご活躍、応援しております。
BCY運営メンバー 乳がんヨガ指導者養成講座担当【宮城】 櫻井祐子
新年のお慶びを申し上げます。
2020年は、思いがけないコロナウイルスの脅威によって、
私たちの生活は大きな変化と我慢を強いられました。
一方で、ひとりひとりが自らの生活の中から、安全を守り、
ストレスを回避していくことも合わせて求められるようになりました。
健康の概念は大きく変わってきています。
変化への適応力、自己管理能力、他者との関係から生まれる価値、
不確かさに対する耐性など、決して病気がないことに
限定することではなくなってきています。
そして、健康を個人の努力のみに委ねるのではなく、
社会として支援や環境を整備していく動きが大変活発になってきています。
その中のひとつである「社会的処方」という考え方に、
私はBCYのメンバーが活躍できる領域としての可能性を感じています。
2021年もオンラインの中でヨガを行う機会はまだまだ続くと思われます。
しかしながら、乳がんヨガの本質を学んできたBCYのみなさんには、
時空を超えて、必要としている人に、一緒にヨガをしてみませんか?という気持ちを
届ける力があると信じています。なぜならそれは、ともにあり、励ましたい、
というとても普遍的な想いだからです。
制約が多い時ほど、本質が輝き出してくると思います。
今年も、皆様によいご縁があり、ひとりひとりの取り組みが、
点が線、線が面とつながっていき、そして乳がんを取り巻く環境に、
ヨガというものが確かな温もりを添えてくれることを願っています。
BCY Institute Japan校長
岡部 朋子