乳がんヨガ指導者養成&患者さまへのヨガ環境整備

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乳がんヨガ最新情報

週刊女性PRIMEに がん患者と接する中で、ヨガを行うことは心のケアに有効であると実感していると話す大野先生のお話が紹介されました。

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「がん専門医が推奨!ストレス解消に不眠にも効果的、日米の医療業界も注目する「ヨガ」の効果、がん患者向けの「がんヨガ」のポーズと心得」

大野真司先生(がん研究会有明病院副院長・乳腺センター長)、著書 がんとたたかう最高のヨガ大全では、BCY校長の岡部朋子がヨガの監修を行っております。

2023年03月18日 | 臨床情報など,関連情報

新年あけましておめでとうございます。

お健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
本年も皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

旧年中は私ども一般社団法人BCY Institute Japanをご支援いただき厚く御礼申し上げます。新年のメッセージとして、私が現在通学する京都大学の授業での学びをご紹介させていただければと思います。乳がんヨガに興味を持たれる方の多くの方が、ヨガで健康になることを期待されています。では、乳がんを経験された方にとっての健康とは何でしょうか?
健康の定義は、今から76年前にWHOで定義されたものです。

Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

「健康とは、身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態であり、単に病気がないとる意識を持つことで、日々充実しか虚弱でないということではない」

病気と共にあっても健やかにいられることにおいては、乳がんヨガを実践されている方の多くが実感されているところだと思います。
これに対し、2011年「社会的、身体的、感情的困難に直面した時に発揮される適応・変化(adapt)と自己管理の能力を重点*」 という新たな定義が提案されています。
Huber M, et al. How should we define health? BMJ. 2011.

2022年は乳がんヨガのアドバンスド講座が始まりました。そこでも、ネガティブケイパビリティという概念を取り上げています。困難に直面した時に、どうやってそれを受け入れ、共に乗り越えていくか、薬ではない支えとしてヨガが生活の中から果たしていける役割は大きそうです。ぜひ、2023年、この新たな健康の概念を時々思い出していただき、大切な人とのヨガの時間を過ごしていただけましたらと思います。
皆様、そして皆様と関わりのあるすべての方が、ゆっくりとした呼吸と自分を大切にすて過ごされますことを願っております。

代表理事 岡部 朋子

p.s.
私ごとで恐縮ですが、2023年3月、乳がん支援チャリティ枠で、名古屋ウィメンズマラソンに挑戦します。人生初めてのフルマラソンです。
BCY Institute Japan の設立を応援してくださった、故 矢形寛先生もマラソンランナーで、市民公開講座の控え室で、「乳がんの患者さんにはとにかく何でもいいから運動をしてほしい、そのきっかけにヨガがなるといい」というお話をしてくださったことを今でも覚えています。この3月で住み慣れた名古屋から東京に転居します。名古屋の最後の思い出への背中を押してくれたのは、私の25年来の朋友が昨年名古屋ウィメンズを見事完走し、ティファニーのネックレスを掴み取った姿でした。彼女も乳がんのサバイバーです。フルマラソンは体に良い悪い、賛否両論ありますが、乳がんヨガの普及を願い、完走を目指したいと思います。

本年も一般社団法人 BCY Institute Japan の活動へのご理解、ご協力をありがとうございました。
早いもので今年も2022年が終わろうとしています。

乳がん患者さんの生活の質について、医療の内外から関心の高まりを感じた一年でした。今年のご挨拶に代えて、バイオ・サイコ・ソーシャルならびに健康の社会的決定要因という考え方をご紹介させていただけましたらと思います。

前者は、何やらカタカナが並んでいる印象を受けるかと思いますが、私たちの健康が身体的なものだけでかたち作られているわけではない、ということを表した言葉です。身体・心、そして社会、つまり人々や環境の関わりの全体のバランスで健康が成り立っていることは、おそらく多くの方が実感されていることだと思います。

後者も似たような考え方となりますが、個人の属性以外のところも健康に大いに影響しているということが多くの研究を通じわかってきています。病気そのものの治療だけでなく、心身が安心できる環境を整えることの重要性が問われるようになってきています。

私たちBCY Institute の活動は、まさに医療を生活者の視点から支えることを目指しています。ヨガありきではなく、ヨガが心身、社会的に健やかな生活を送ることに役立ったと思っていただけるような、そんな良い先生との出会いが当たり前になる社会の実現に向け、一人一人の先生の活動が、点から線となり、面となり、乳がん患者さんやご家族のコミュニティにとって頼もしいインフラだと思っていただけることを2023年も目指していきたいと思っています。

ぜひ、皆さまお一人お一人が、ヨガを通じ健やかな毎日をお過ごしください。きっとその姿に元気をもらった方が、私もヨガ、やってみようかな、ヨガってなんとなく、良さそう、と、興味を持ってくださると思っています。

来年も皆様にとって良い年になりますように。感謝と希望にあふれた年末年始をお過ごしください。

一般社団法人 BCY Institute Japan校長
岡部 朋子

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