医療の進歩により、病と共に生きる人々が今後ますます増えてくるだろう日本において、
患者様が生活の質を維持・向上させることは、喫緊の課題です。
BCYの協力団体である『日本ヨガメディカル協会』では、ヨガの手法を用いたヨガセラピーが患者さまの治療意欲や生活の質を向上させることができる手法であると考え、医療や介護などの現場に取り入れることを提案、推進しています。
呼吸を整え、気持ちを落ち着けこれまで感じていた緊張や不安を前向きな生活習慣に変えていくヨガセラピー。
『日本ヨガメディカル協会』では、ヨガセラピーの担い手を育成しています。
乳がん患者さんのためのヨガに加え、他のがん、精神疾患、シニア、更年期の方々等へのヨガセラピーを学び、取り入れたい方は、ぜひホームページをご覧ください。
一般社団法人日本ヨガメディカル協会HP → https://yoga-medical.org
講座案内 → https://yoga-medical.org/lecture/
BCY Institute Japanもこの春で5年目を迎えます。
乳がん患者さんに伝えるヨガを学びたい、という方々と 学びの場を持たせていただいたことは、私どもにとっても深い学びとなり、そしてインストラクターの方々のみならず、患者さんを元気にしたい、という想いを持たれている多職種の方々とのご縁をいただきました。
思いがけずのコロナ禍により、養成講座の大部分がオンライン化されました。
もちろん、顔を合わせ、手を触れ合って学び合うことに及ばないこともありますが、一方で私どもの目標であった、47都道府県で乳がんヨガを受けられる環境を構築することが可能になりました。海外からもご参加をいただきました。
そしてこのたび、乳がんヨガのアドバンスド講座を開講いたします。
一般的にボディワークの医療への介入はその具体的な方法がイメージできず、また教える場によって指導の質にばらつきがあることから、介入効果の信頼性を高めることができませんでした。
そこで、私たちはシチュエーション別にどのような狙いでどのようなポーズを行なっていくか、を整理しました。そしてそれらを決まり切ったプログラムではなく、患者さん一人一人の今日の体調に合わせ、最適化していく力を養っていくことをプログラムの主眼としました。
一方で、BCYの乳がんヨガは一方的に与えるヨガではなく、患者さんと対話し、自立支援を促し、人や社会とつながっていくためのヨガであるために、社会での役割について深く考察する時間も設けてあります。
乳がんヨガに興味を持った方が、学び続けることの楽しさを当講座を通じ感じてくださり、その想いが立場や職種を越え伝播していくことを願い、開講のご挨拶とさせていただきます。
BCY校長
岡部 朋子
3/21(日)乳がんヨガ指導者養成講座<オンライン>を開催いたしました。
北海道、東京、兵庫、和歌山、宮崎・・・北から南と各地域からのご参加となりました。
参加者は、ヨガやピラティスのインストラクターさんをはじめ、乳がん患者さん、現在ヨガインストラクターの勉強をされている方 大切な方を乳がんで亡くし「自分に何かできることはないか」と受講くださった方など それぞれの背景や経験からのシェアリングも大変貴重な学び合いとなりました。
みなさまが始終、心を開いてそこに居てくださったこと、惜しみなく思いやりをもった積極心でご参加くださったこと 心から感謝申し上げます。
以下、みなさまからご感想が届いておりますので、ご紹介いたします。
【R.T様】
朝から夕方までの長時間でしたが、それを感じさせないくらい講座はあっという間に終わりました。
受講された方皆さんとの方向性が同じであるからこそ、初めて会った者同士でも打ち解けるように感じました。
とても有意義な時間でした。
【E.K様】
先日は養成講座ありがとうございました。 八恵先生の優しくて芯のあるご指導がとても伝わりました。
また養成講座も分かりやすくなるほどと思うこともあったり、実際乳ガンを経験された方の貴重なお話を聞けたりと大変勉強になることが沢山ありました。これからも学びを深めていこうと思いました。
またその時はよろしくお願いします。 ありがとうございました。
【Y.K様】
大切な友人が乳がんで旅立ったことがきっかけで講座受講を決めました。
受講前にテキストを読んだ時点で、涙が出てきました。 寄り添う、慈愛、安全安心、穏やか、浄化。 優しい気持ちのキーワードが沢山で、ヨガのテクニックだけではなく、それ以上に心の中あり方を学びました。
心の実践を積み重ねてゆきます。
【H.S様】
インストラクターの経験がない私でも、大変分かりやすく、すぐに実践できるような内容でした。
オンラインの講座だと講師も選べるし、色々な地域の方とご一緒できることもよかったです。 ありがとうございました!
【H.S様】
今回はじめて乳がん指導者養成講座を受講させていただきました。
私がヨガをはじめた30代に友人と父を癌で亡くしました。 どんどん落ち込んで弱っていく姿をみてきました。
ヨガを通して呼吸やマインドフルネスによる心の持ち方、できる範囲で浮腫んだ手や脚を動かすことをすすめ、寄り添って話をきくなど、自分にできることがあったのではないかとずっと頭の片隅に残っていました。
今回これらのことに繋がり学びを深めることができ、たいへん有意義な時間でした。そして、ヨガセラピーとしてのヨガの可能性について深く考えるきっかけとなりました。
今後も学びを深め、1人1人に寄り添ったヨガができる指導者として、頑張っていきたいと考えています。
【A.H様】
とにかく先生の優しい雰囲気、お言葉に感動しました。 講師として、その前に人として大切なことを教わりました。
思いやりの心を常に持ち、寄り添っていけるように。 最大限の配慮を忘れずに、これから教える立場として頑張ります。
みなさまのご活躍を心から楽しみにしております。
これからも共に学び続け成長していきましょう。
BCY運営メンバー 乳がんヨガ指導者養成講座担当【札幌】
清水 八恵