5/30に乳がん指導者養成オンライン講座を開催致しました。
オンラインでしたので関東以外に岩手県、宮城県、石川県、愛知県、大阪、京都、滋賀県沖縄県、ハワイと日本に限らず海を越えた場所からご参加頂き、画面を通して参加者とのやり取りが対面とはまた違った一体感がありました。
自己紹介からじっくりお話をさせて頂き、日本とアメリカの文化の違いを感じたりガンを経験された方のお話を聞いたり、自宅の物を使ってリラクゼーションをとったりと沢山の質問に応えながらとても充実した時間を皆さんと一緒に過ごしました。
毎回皆さんに伝える事ですが、罹患したしないに関わらず志は皆さん一緒だと思いますので、必要としている方に是非各地でクラスを開催して頂きたいと思います。
また皆さんとお会い出来る日を楽しみにしています。
ご参加されました皆様からの素敵な感想を頂きましたのでご参考頂ければと思います。
・インストラクターでもない私が…という躊躇もありましたが、思い切って受講して良かったです。
国内外問わず、プロアマ問わず、罹患問わず。様々な状況にある参加者の皆さんのお話をお聞きできました。なにより、皆さんの気持ちを受けとめてガイドしてくださるかおる先生のやさしくオープンなお人柄が、私の理想のインストラクター像に加わりました。
・なかなかカミングアウト出来ずひとりて悩む事が多いなか、アメリカハワイではオープンで誰もが笑顔で普通に迎え入れてくれる文化にもビックリでした。
・全国から集まった受講生の貴重なお話、サバイバーでない方からの質問等どれもとても勉強になりました。
・受けるだけではなくアウトプットする事で意識が変わりました。
・早速、自分のクラスでも取り入れたいと思いました。
・この学びを元に多くの方をサポートしていけたらと思いました。
・この学びによって頑張らなくて良い場所というより皆んなで励まし合って無理なくできる場所が出来るといいなぁと思いました。
・ポーズの前に呼吸がまず出来てない事に気付きました。
・これから言葉の選び方も考えていきたいと思いました。
・患者様という目線ではなく1人の女性として寄り添っていきたいと思いました。
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現在、zoomでのオンラインヨガクラスを各地域の講師陣が開催していますので是非ご参加下さい。
BCY 高橋かおる
5月24日、BCYとしては初めて、オンラインで乳がんヨガ指導者養成講座を開催しました。
13名の参加者とは、Zoomの練習を兼ねて当日までにお顔を合わせることができましたので、安心して当日を迎えることができました。
また、当日機材の不具合で音声が聞こえない方がいらっしゃいましたが、BCYのメンバーのサポートもあり、開始時間には全員が問題なく揃うことができました。
私が乳がんヨガをお伝えする時に大切にしていることの一つは、乳がんヨガを学ぶ方自身も、ご自身を大切にし、ご自身がお持ちの力を発揮していただくことです。
オンラインでの講座でどこまでお伝えできるかどうか挑戦ではありましたが、ご自身の環境を快適に整えること、呼吸法、数々のポーズ、ヨガセラピーとは何かを学び、そして参加者同士が協力して「乳がんヨガのミニクラスを作る」というグループワークを成し遂げたことで、オンラインでも問題なくお伝えできるのだと実感しました。
乳がんヨガをお伝えする現場が、今後はオンラインという形もあるでしょう。
オンラインでの養成講座を通じて乳がんヨガを学ぶという経験は、オンラインを通じていかに伝えるかの練習にもつながっていくと感じました。
ご感想をいくつかご紹介します。
「講座の中で、実際にミニクラスを作り、皆さんの前でお伝えする練習ができたことは大きな自信となりました」
「1日すごく楽しかったです」
「勇気をもって一歩踏み出してみます」
「とても分かりやすくそしてリラックスしながらあっという間の時間でした。自分のペースで乳がんヨガ活動をしていきたいと思います」
「今日は貴重な経験をありがとうございました。温かい時間でした」
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました!
BCY 秦絵理子
BCY修了生達による乳がんヨガの取り組みが アメリカにある国際ヨガセラピスト協会の季刊誌に紹介されました!
国際ヨガセラピスト協会のメンバーである、日本ヨガメディカル協会が、日本のヨガセラピーの取り組みについての記事を季刊誌に投稿し掲載されています。
日本の取り組みのの一つとして、BCYの全国にひろがる乳がんヨガの活動が紹介されました。
実際に乳がんヨガのレッスンの現場にも足を運んで取材してしてただき、レッスンに集う方々の温かい交流も称賛されています。
乳がんヨガが 日本のヨガセラピーの一端を担っているという自覚と誇りを持ちながら、同時に謙虚さも携えて、今後も進んでいきましょう。
(BCY 秦 絵理子)
(IAYT 国際ヨガセラピスト協会季刊誌)
(掲載内容)
日本で広がるヨガセラピー
世界の他の地域と同様に、日本でも、ほとんどの人がエクササイズやダイエットのためにヨガを始めます。
ヨガはセラピーとしては、ほとんど認識されていませんが、マタニティーヨガや産後のヨガは人気がありますし、発達障害のある子供や視覚障害のある成人向けのヨガ、また高齢者のためのヨガも急速に認知されつつあります。
BCY Institute Japanが運営する乳がん患者のためのヨガも全国的に広がっており、現在65ヶ所で定期クラスが行われています。
BCYの秦絵理子さんは、乳がん患者のケアにおいてのヨガセラピーの広まりには2つのパターンがあると言っています。
1つ目は、患者とそのサポートグループ向けに病院において、ボランティアによるヨガセラピーが開かれ、その後、医師が患者の生活の質の改善と回復を目にして、ヨガのクラスが、患者と病院スタッフの両方の公式のレクリエーションのオプションとして承認されるというパターン。
2つ目は、患者が自らインターネット、口コミ、または広告を介して地域のヨガセラピーのクラスを見つけ、西洋医学の治療の補足としてヨガを始め、身体的および精神的に役立つと感じるというパターンです。
実際に、私が見学させて頂いたクラスでは、インストラクターがヨガの後にティータイムをもうけていて、さまざまな年齢の人々がおしゃべりをし、情報を共有し、お互いを励まし合っていました。
現在、日本では日本ヨガセラピー協会や日本ヨガメディカル協会(YMSJ; https://yoga-medical.org/)など、いくつかの組織がヨガセラピストをサポートしています。 YMSJで受講する生徒の約半数は、ケアが必要な家族がいる方です。そし心強いことに残りの半数は医療従事者です。 YMSJは現在、ヨガセラピーのインストラクターと教材の開発に力を入れています。
一般的に医療従事者は保守的ではあるものの、ヨガセラピーは今後、草の根レベルから成長していくものと楽観しています。
患者さんや医療従事者が、セラピーとしてのヨガの力を体験し、その経験を他の人と共有することで、ヨガセラピーは有効な補完療法として、ますます認識されるようになると信じています。
ホーバン由美子(記事&日本語訳)