お名前:Naoko Kase さん
はじめに
いま乳がんで体調や心に不安などをお持ちの方々が、ヨガを通して少しでも身体の調子が戻り、心が晴れやかになればと思います。
私の乳がん治療
2008年4月 右側温存手術・放射線治療・ホルモン療法(アリミデックス)。その3年後に局所再発がわかる。2011年4月 右側全摘手術、現在ホルモン療法(アリミデックス)のみの治療。経過観察中。
ヨガとの出会い
私は温存手術の1年後に、ヨガセラピーを取り入れたリラックスというクラスでヨガを始めました。術後に体力が落ち、家事をするにも疲れてしまい、また精神的にも不安定になっていたため、身体だけではなく心のケアも出来るものを探していく中、以前から興味があったヨガに決めました。週一度のレッスンを続け、しばらくすると身体も動きやすくなり体力が徐々に回復してくるのが判ったのです。具体的には、股関節の可動域の広がり、握力の回復、膝痛の改善などで、また精神的な部分にも変化が現れていました。ヨガをする事で、生きている生かされているという喜びと感謝の気持ちを感じるようになっていました。
2度目の手術
ヨガを続けて2年経った頃、乳がんの局所再発がわかりました。恐れていた再発です。不安な日々の中、深呼吸やヨガの簡単なポーズを行う…それだけで、心が落ち着いてくるのがわかり、救われる思いでした。実際手術の前日や当日など、ベッドの上での深呼吸は気分が前向きになり、不安も小さくなっていったのです。そのお陰でしょうか、術後の経過も大変良く、主治医の先生も驚いていらっしゃいました。退院後は、早くヨガを再開したいという気持ちが強くなり、1か月後にはレッスンに行く事が出来ました。そして現在も3ヶ月ごとの通院をしながら、元気に過ごしています。
身体と心に寄り添う
運動をしたいと思ってもどうしたら良いのか、どんな運動が良いのか…そんな方には、まずヨガを試していただきたいと思います。先生のご指導を受けながら、また自宅などで、いつでも時間がある時にベッドや椅子に座って行うことも出来ます。きっと日が経つにつれて、あなたとヨガが、あなたの身体と心に寄り添っているのを感じて頂けると思います。
ぜひ一緒に歩いていきましょう。