乳がんヨガ指導者養成&患者さまへのヨガ環境整備

乳がんヨガ最新情報

乳がんを体験して:Kaoru さん

私が癌を発見したのは新居へ引っ越しをした年でした。家を移るということはとても大変で詰めたものを開けて棚に入れるという繰り返しでした。そんなある日、お風呂で右の胸にシコリを見つけました。指で押すと小さなシコリがあるくらいの感触でした。2年前に市の乳がん検査で引っかかっており、近くの病院で再検査した時は液体だったので癌ではないと言われ安心していました。お風呂の時に自分でも気にして触るようにしていましたが、いつからか指で押した胸の奥にコリコリしたものが感じられるようになりました。その頃は、引っ越しの片付けや新居に必要なものを揃えたりして忙しかったので落ち着いたら病院へ行こうと先延ばしにしていたのでしたが、いくら寝ても疲れが取れず体調が悪いと感じるようになりこれはおかしいと思い病院へ行きました。

検査をしてから結果が出るまでの一か月間、ヨガをやっていたお陰なのか至って冷静でいられました。そして結果の日、お医者様から「癌でした。」と告げられたのでした。先生の言葉を聞いて私は「やっぱり癌だったんだ。ガーン。」と心でつぶやきながらドラマで流れるシーンってこんな感じなのかなと考える余裕もありました。ヨガを始めて7年、インストラクターになって5年になりますが、ヨガをやっていても癌になるんだという思いがストレートに心の中へ入ってきました。もしかしたらと覚悟をしていたところもあり動揺することもなくセカンドオピニオンをして貰えるよう先生に話しました。家に帰り主人に報告をしなければと職場に電話をしたのですが、さすがに主人の声を聞いたら緊張の糸が解けたように涙が溢れてきてしまいました。何を言ったか覚えていませんが、癌になってしまったという実感が湧いてきたように思いました。

癌専門の病院に紹介状を書いてもらい、今度は癌専門の病院で詳しい検査をすることになりました。手術をする日まで二ヶ月ありましたが、周りに心配をかけてはいけないという思いからか気丈に振舞っていたように思いました。手術の時にリンパに転移しているか調べるセンチネルリンパ生検をするのですが、郭清するとしないでは手が上がるか上がらないかの大きな違いがあり私は五分五分と主治医から言われていました。手術の当日、もしかしたら転移しているかもしれないという恐怖と不安に押しつぶされそうになり手術室へ向かう廊下で人目を憚らず泣き崩れたのを覚えています。さすがにヨガのインストラクターという意識などありませんでした。手術の後、病理検査の結果が出るまでの1か月半は不安な気持ちを抱えての苦しい日々でしたが、リハビリを兼ねてヨガのポーズを無理せず行ったり心を落ち着かせる呼吸法や瞑想をしたりして精神を落ち着かせることができました。どうして癌になってしまったのだろうと原因を突き詰めたり自分を追い込んだりするときもありましたが、ありのままの自分を受け入れることが今の自分に必要なことなのだと思うようになり気持ちを前向きに向けられるようになりました。この時つくづく思ったのがヨガをやっていて良かったでした。

乳がんは、手術したら終わりではなく5年もしくは10年の治療が始まります。私の治療は始まりましたが、幸いなことに副作用がほとんどなく仕事もできています。

ヨガに出会っていなかったらもっと辛い毎日を送っていたのではと思うと、乳がんを経験された方にもっとヨガの良さを知っていただきたいと思いました。

乳がんといっても術前に治療をされる方、リンパ郭清をして腕が上がらない方、浮腫になられた方、術後放射線や化学療法をされている方と様々でとても辛い毎日を送られていることと思われます。

何よりも大変なのが治療中病院へ通うことです。私は、先生にも恵まれ病院へ行く度に不安なことや日々の生活の他愛もないことを先生に話しますが、先生はお忙しいのに嫌な顔もせず私の話を聞いて下さいます。私は、先生が手術方法や治療方法を親身になって考えて頂けたことに本当に感謝しております。患者は、話を聞いてもらえるだけでも不安が和らぐと思います。

ヨガの本来の目的は快適で安定した心を作ることです。ヨガで癌を治すことは出来ませんが、心のバランスを整えることが出来ます。ゆったりとした呼吸に合わせながら簡単なポーズを行うことで心身の状態を安定させていきます。術前後の治療による不安や疲労を感じておられる方々が少しでも軽減できますようサポートできたらと願っております。

Kaoru 先生の乳がんヨガクラスのご案内はこちら

http://breastcancer-yoga.luna-works.com/archives/993

(注)本記事はBCYの前身であるルナワークスの乳がんヨガHP当時のものとなります。
2014年05月20日 | 体験者の声
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