本年も一般社団法人 BCY Institute Japan の活動へのご理解、ご協力をありがとうございました。
早いもので今年も2022年が終わろうとしています。
乳がん患者さんの生活の質について、医療の内外から関心の高まりを感じた一年でした。今年のご挨拶に代えて、バイオ・サイコ・ソーシャルならびに健康の社会的決定要因という考え方をご紹介させていただけましたらと思います。
前者は、何やらカタカナが並んでいる印象を受けるかと思いますが、私たちの健康が身体的なものだけでかたち作られているわけではない、ということを表した言葉です。身体・心、そして社会、つまり人々や環境の関わりの全体のバランスで健康が成り立っていることは、おそらく多くの方が実感されていることだと思います。
後者も似たような考え方となりますが、個人の属性以外のところも健康に大いに影響しているということが多くの研究を通じわかってきています。病気そのものの治療だけでなく、心身が安心できる環境を整えることの重要性が問われるようになってきています。
私たちBCY Institute の活動は、まさに医療を生活者の視点から支えることを目指しています。ヨガありきではなく、ヨガが心身、社会的に健やかな生活を送ることに役立ったと思っていただけるような、そんな良い先生との出会いが当たり前になる社会の実現に向け、一人一人の先生の活動が、点から線となり、面となり、乳がん患者さんやご家族のコミュニティにとって頼もしいインフラだと思っていただけることを2023年も目指していきたいと思っています。
ぜひ、皆さまお一人お一人が、ヨガを通じ健やかな毎日をお過ごしください。きっとその姿に元気をもらった方が、私もヨガ、やってみようかな、ヨガってなんとなく、良さそう、と、興味を持ってくださると思っています。
来年も皆様にとって良い年になりますように。感謝と希望にあふれた年末年始をお過ごしください。
一般社団法人 BCY Institute Japan校長
岡部 朋子