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おすすめの書籍【患者さんのための乳がん診療ガイドライン2019年版】

日本乳癌学会が発行している
「患者さんのための乳がん診療ガイドライン」が2016年より3年ぶりに改訂されました。

患者さんが納得して治療を受けるには、標準治療や治療方法について正しく理解したうえで医師と相談し自身に合った治療を選択することが重要です。

本書では、「原因と予防について」「乳がん検診と診断の進め方」「乳がんと診断されたら」「初期治療を受けるにあたって」「初期治療の後の診察と検査」「再発転移の治療について」「薬物療法について」「療養上の諸問題について」「若年者の乳がん・男性乳癌について」が章ごとに構成されており、章から更に細かく分類され全64項目にわたりQ&A方式で解説されています。
乳がんの患者さんやそのご家族が乳がんの知識を正しく知るために分かりやすくまとめてありますので最適な治療を選択していくうえでとても参考になり信憑性の高い1冊です。

ガイドラインの中で一番知りたいところではないかと思われる『食生活・生活習慣・持病と乳がん発症リスクについて』を一部ご紹介します。

===以下、本書より抜粋===

近年、日本で乳がんが増加しているのは、食生活や生活習慣の変化が大きな原因ではないかと考えられています。世界がん研究基金(WCRF)と米国がん研究機構(AICR)の『食物、栄養、身体活動とがん予防:世界的展望』という報告書と日本での研究結果をもとに食生活に関しては、肥満、アルコール、大豆イソフラボン、サプリメント、乳製品と乳がんの発症のリスクとの関連を、生活習慣と持病に関しては、喫煙、運動、ストレス、糖尿病と乳がん発症リスクとの関連についての回答を簡単に上げてみました。

1) 肥満は乳がん発症リスクと関連はあるか。
閉経後の女性では肥満が乳がん発症リスクを高めることは確実であり閉経前でも肥満が乳がん発症リスクを高める可能性はある。

2) アルコール飲料の摂取は乳がん発症リスクを高めるか。
1日に1杯程度のアルコール飲料の摂取(日本酒なら1合、ビールなら中ジョッキ1杯(500ml)ワインならグラス2杯(200ml)はリスク因子にはならない報告もあるが飲む量が増えるほど乳がん発症リスクが高まるのは確実である。

3) 大豆食品やイソフラボンの摂取は乳がん発症リスクと関連はあるか。
大豆食品やイソフラボンの摂取で乳がん発症リスクが低くなる可能性がある。しかいサプリメントでは証明されておらず安全性も証明されていない。

4) 乳がん予防のために健康食品やサプリメントを摂取することは勧められるか。
がん予防の観点からはサプリメントを摂取することは勧められない。1部サプリメントでは乳がん発症リスクを高める可能性も指摘されている。

5) 乳製品の摂取は乳がん発症リスクを高めるか。
乳製品の摂取により乳がん発症リスクはむしろ低くなる可能性がある。低脂肪乳を摂取している人や閉経前の人ではより低い傾向、脂肪を多く含む乳製品の摂取では高くなるとの報告もある。

6) 喫煙は乳がん発症リスクを高めるか。
喫煙により乳がん発症リスクはほぼ確実に高くなる。受動喫煙も高くなる可能性がある。

7) 運動によって乳がん発症リスクは低下するか。
閉経後の女性では、定期的に運動を行うことによって乳がん発症リスクが低くなることはほぼ確実である。

8) ストレスや性格は乳がん発症リスクと関連はあるか。
ストレスが乳がん発症リスクをたかめるかどうかは結論が出ていない。一方ではストレスを経験した女性はストレスを経験していない女性に比べて約2倍乳がん発症リスクが高くなったとの報告もある。性格と乳がん発症リスクとの間には関連はない。

9) 糖尿病は乳がん発症リスクと関連はあるか。
糖尿病の人は、糖尿病ではない人に比べて乳がん発症リスクが高いことはほぼ確実である。

詳しい説明は、ガイドラインに書かれていますのでご興味のある方は是非お手にとってみてください。

文責:髙橋かおる(BCY運営メンバー)

2019年08月25日 | 臨床情報など,関連情報
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